あかいわ商工会

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経営発達支援事業関係【地域動向調査】小規模事業者の「景況調査の結果」と「感染症対策の現状と課題」

赤磐会員のみなさま
 小規模事業者の「景況調査の結果」と「感染症対策に向けた取組みの現状と課題」についてお知らせします。

 まずは、小規模企業景気動向調査[2021年6月期調査]の調査結果から抜粋してお伝えします。
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 6月期の小規模企業景況感は建設業が横ばいですがその他は大幅に改善。ワクチンの普及により、経済活動が活発化し、業況も少しずつ回復傾向にあるが、製造業と建設業については、ウッドショック等原材料価格高騰の影響が出始めており、今後の採算の確保に悪影響が出ることを懸念する声が多く見られています。
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 第5波による緊急事態宣言再発令や、まん延防止等重点措置が続く中で、全業種において未だ厳しい状況が続いており、先行きを不安視するコメントが目立った。
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<製造業>
 回復基調が加速するも、原材料価格高騰が懸念材料。
 機械・金属や半導体部品の需要が旺盛で、年内の受注は確保との声もあった。食料品製造業は、原材料の入荷が順調で製造量も増加業況は好転。一般消費者向けは好調だが外食産業向けに回復の兆しが見えない。製造業では原材料価格高騰が経営を圧迫。

<建設業>
 ウッドショック等による価格高騰の影響が続き、横ばい
 全体的に、ウッドショック等原材料価格の高騰の影響が大きく、今後も継続することを懸念する声が多く、現実に、材料価格の上昇や材料欠品や納期の遅れが既に出始めている。

<小売業>
 大幅な回復に転じたが、需要の転換への対応に課題
 各自治体の消費喚起策によって売上減少は抑制。食料品関連では巣ごもり需要は好調。   
 しかし、購買金額・購買数が伸びず好調とは言えないとの声もある。衣料品関連は仕入単価の上昇により、採算が取れない状況。

<サービス業>
 横ばいから大幅改善転じたが、今後も油断できない
 理容業は、外出自粛が緩和され回復傾向。宿泊業は宿泊客の減少傾向が続いている。飲食業は客数が少しずつ回復。しかし回復速度は遅く厳しい状況。

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「感染症対策の取組みの現状と課題」
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「日常業務で導入した感染症対策の内容」(複数回答あり)
1位:スプリット・オペレーション(班交代勤務)56%
2位:時差出勤46.8%
3位:テレワークの導入44.3%
4位:県外来訪者の受け入れ自粛33.4%
5位:行政窓口への相談31.1%
6位:オンライン会議の導入:24.7%

「アフターコロナに向けた今後の取組み」(複数回答あり)
1位:社内ルールの再構築42.6%
2位:新規事業・新分野進出:34.2%、
3位:社内IT人材の育成30.6%
4位:社外ITサービスの利用:27.5%
5位:事業再構築:25.6%
(岡山経済研究所マンスリーレポート8月号から引用)

 コロナ対策としてはリスク分散させる班交代勤務が最も多く、時差出勤、テレワークと続き、今後の取組では、社内ルールの再構築、新事業・新分野進出、IT人材育成となっています。 
   
 このことからは、①コロナ対策で緊急対応したが社内ルールが未対応、②オンライン会議やテレワークは必要だが対応できる人材不足が判明し、人材育成と共に「外部のIT人材の活用」がポイントと考えます。
 しかし、小規模事業者はこの辺りが不得意の場合が多いので、何かあれば商工会にぜひご相談ください。

 経営指導員がお話をうかがい、専門家派遣制度や窓口相談を使ってみなさんのご相談に応じます。

添付ファイル 1

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